第1章|雪と光がつくる、青の世界へ
その名のとおり、晴れた昼には透き通るような青が広がる、まさに“奇跡の池”です。
でも、この場所の本当の魅力を知る人は、意外と少ないかもしれません。
それは──夜と冬だけに現れる「もうひとつの青」。
2025年10月24日から翌年4月22日まで、青い池は夜間ライトアップされ、
雪と氷に包まれた幻想的な光のステージに変わります。
青白い光に浮かび上がる立ち枯れのカラマツ、
凍りついた水面に反射する淡いブルー、
吐く息までが静寂に溶けていくような、美しい時間。
昼の青い池とはまったく違う表情を見せるこの季節。
冬の北海道の中でも、「ここだけでしか見られない青」を体験できる特別な場所です。
第2章|開催概要とアクセス情報(2025–2026)
青い池のライトアップは、今年も約半年間にわたり開催されます。
雪が降りはじめる秋の終わりから、春の雪解けまで──
季節ごとに違う青の表情を楽しめる、ロングランイベントです。
🕐 開催期間と時間
- 期間:2025年10月24日(金)〜2026年4月22日(水)
- 点灯時間:17:00〜21:00(時期により変動あり)
- 10〜11月 17:00〜
- 12〜1月 16:30〜
- 2〜3月 17:30〜
- 4月 18:30〜※天候や積雪状況により変更・中止となる場合があります。
💡 会場情報
- 場所:北海道上川郡美瑛町白金 青い池
- 入場料:無料
- 駐車場:普通車500円・大型車2,000円(220台収容)
- トイレ・売店:駐車場エリアに併設
池の周辺は自然公園のため、照明を落とした静かな空間です。
懐中電灯やスマートフォンのライトを持参すると安心です。
🚗 アクセス
- 車でのアクセス
- 美瑛駅から約20分
- 旭川空港から約35分
- 旭川市街から約50分
- 公共交通機関
- JR美瑛駅から道北バス「白金青い池入口」下車、徒歩約5分
- 冬季は「青い池ライトアップバスツアー」も運行予定(※詳細は観光協会HPで確認)
夜の美瑛は気温が一気に下がるため、ダウンジャケットや手袋などの防寒対策は必須です。
雪が積もり始める11月下旬以降は、足元が凍結する日もあるので、滑りにくい靴で出かけましょう。
第3章|なぜ青く見えるのか?──青い池の仕組みと魅力
青い池の色は、ペンキを流したわけでも、ライトで青く照らしているわけでもありません。
自然がつくり出す、まさに“偶然のアート”です。
この池が青く見える理由は、上流にある白金温泉付近のアルミニウム成分が関係しています。
美瑛川の水に含まれた微粒子が光を反射・散乱することで、太陽の光の中の青い波長だけが強く反射され、
あの透明感のあるブルーが生まれているのです。
つまり、青い池は「空の色を映している」のではなく、水そのものが青く見える池。
光の加減、天候、季節によっても、色の濃淡が変化します。
💡 夜に現れる“もうひとつの青”
昼間の青い池は、澄んだ空気の中でキラキラと輝く明るい青。
一方で、ライトアップされた夜の池は、
深く、静かで、息をのむような“幻想の青”を見せてくれます。
約10分間隔で変化する照明プログラムによって、
水面の青が少しずつ揺らぎ、立ち枯れた木々がまるで呼吸しているかのよう。
雪が積もると、光が反射して池全体が柔らかな青白い世界に包まれます。
まるで現実と夢の境界があいまいになるような、不思議な時間です。
この“青”は、気温、雪の量、時間帯によって微妙に変わります。
何度訪れても同じ色には出会えない──
それが「青い池ライトアップ」の最大の魅力です。
第4章|見どころ&撮影ポイント
ライトアップ期間中の青い池は、昼間とはまったく違う表情を見せます。
池の水面、雪、木々──それぞれが光に溶け合い、静けさの中に「動きのある美しさ」を感じさせてくれます。
🌲 1. 立ち枯れたカラマツと光のコントラスト
青い池を象徴する立ち枯れのカラマツ林。
ライトに照らされると、一本一本のシルエットが青白く浮かび上がり、幻想的な世界をつくり出します。
まるで時間が止まった森のように、静寂の中で呼吸しているかのよう。
撮影するなら、風の少ない夜がおすすめです。
水面が凪いで鏡のように木々を映し出す瞬間──それが最も美しい“青”の時間です。
❄️ 2. 雪と氷が描く「冬のキャンバス」
11月下旬を過ぎると、池の水面が少しずつ氷に覆われ始めます。
雪が積もると、照明の青と白が溶け合い、まるでオーロラのような輝きに。
雪の積もり方や気温によっても、反射の仕方が微妙に変わります。
同じ場所でも、日によって全く違う光景に出会えるのがこの季節の魅力です。
📸 3. 撮影のベストスポットとコツ
・駐車場から池へ向かう遊歩道の入口付近が人気の撮影ポイント。
・池を正面に見る位置のほか、少し左手側に回ると水面に光が斜めに入る構図が撮れます。
・三脚を使う場合は、ほかの観光客の迷惑にならないよう譲り合いを意識して。
カメラの設定は「ISO 800〜1600・シャッタースピード1〜2秒・ホワイトバランスはやや寒色寄り」が目安です。
スマートフォンでも、露出を少し下げると青がより鮮やかに写ります。
ライトアップされた青い池は、ただ見るだけでも心に残る光景。
でも、カメラを向けることで、その静けさや空気の冷たさまでも記録できるはずです。
寒さを忘れて、つい何枚もシャッターを切ってしまう──そんな夜になるでしょう。
まとめ|静寂の中に、青が灯る夜
昼の観光地として知られる青い池。
けれど、夜のライトアップはまるで“別の世界”です。
雪が舞い、木々が光に包まれ、池の青がゆっくりと呼吸するように揺らめく。
ただ立ち尽くしているだけで、心が静かにほどけていく──そんな時間がここにはあります。
冬の北海道は厳しい寒さですが、
その寒さの中でしか見られない静けさと美しさが確かにあります。
もし、美瑛を訪れる機会があれば、
ぜひ一度、夜の青い池へ足を運んでみてください。
写真では伝えきれない「青の深さ」と「音のない世界」が、きっと心に残るはずです。

